8時ちょうどの「スーパーあずさ」で

新宿を出てレンタカーに乗り継いで
13時から取り逃がした場所で張り込んだ。
オンタケはガスっていて曇り。
前回のめったにない快晴とは違う。
いつものガスったオンタケ。
カミキリはピドニアのみ。
ひとつひとつピドニアを確認するがお目当てのウスイロ、フイリではない。
途中からは立ち枯れもチェックするがカミキリはいない。
ひたすら待ちつづけた。
針葉樹に飛んできた虫は、その都度確認するがカミキリ以外の雑甲虫ばかり。
途中何回も針葉樹の立ち枯れをチェックするため現場を離れた。
待つこと約4時間半、もう夕方になろうとしていた。
17時半頃、
ヤツをロスとしたオオシラビソから約90度の向きにある
針葉樹にひっそりと黒いものが飛んできた。
カンではスミイロだと思った。
葉を掬ってネットイン。
ネットをのぞくと間違いないスミイロハナだ。
思ったよりデカイ。
その後2頭目を待つが周辺はだんだん暗くなっていく。
19時前に張り込み中止。
張り込んだのは約4時間半だったが意外にあっけなく採れたと思った。
深夜も採れるのであれば20時間でも待つ覚悟だった。
これで3種の神器を得ることができ、思い残すことはない。
その日は松原荘に宿泊。
翌日はもうスミイロの2頭目を採る興味もなく、その根性もない。
いつものようにスミイロ熱が冷めてしまった。
あそこはブヨ、小バエが集団で襲ってくる耳や顔は赤く腫れてしまう恐ろしい場所なのだ。
米軍製のモスキートネットのおかげで被害は
なかったけど。
ピドニアの採れそうな場所で、お目当てのピドニアを狙うが採れず、昼には引き上げた。
この日は前回と違ってマルガリータがいた。
カミキリリスト
採集:7/16,17,18及び 7/23,24
オオマルクビヒラタ、スミイロハナ、オトメクビアカハナ3、マツシタヒメハナ、カクムネヒメハナ、ニッコウヒメハナ、ミヤマヒメハナ、ニセフタオビヒメハナ、マルガタハナ、クモマハナ2、クリイロシラホシ、シラフヒゲナガ、ヘリグロアオ
目撃:ヨコモンヒメハナ、カラカネハナ、ホンドアオバホソハナ、ツヤケシハナ、ムネアカクロハナ、ヤツボシハナ、ニンフホソハナ、ベニ、ヒゲナガ、ホンドヒゲナガモモブト、ヨツキボシ
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- 2012/10/31(水) 08:33:07|
- 紅星記と三種の神器
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オオシラビソの天辺の青い毬果に止まった。
毬果の花粉をなめているのだろうか。
位置は約3mくらいの高さである。
網をかぶせれば下から逃げられる。
さぁ どうしようと悩んでいるうちに、そこから飛び立つ。
あわててネットしようとすると、うまくすり抜けられた。
ゆったりとした飛行だったが、うまくかわされた。
あれはいったい何甲虫、カミキリか?
クロカミキリ族の一種にも思えた。
もしかしてスミイロハナか?
しばらくしてその甲虫が消えた針葉樹で見張ったが、
取り逃がしをしたカミキリは今まで2度と採ったことがない。
東京に帰ってあの時あいさつに来た虫が気になっていた。
もしかしたらスミイロ?
こういう時は決めている。
行かなくて後悔するより、出撃して後悔するのが一番。
次の週末は天気も良さそうである。
だまされたと思って出撃することにしよう。
カミキリに来年はない。
1週間後でも遅いかもしれない。
こんな時は臨時休業して、3、4日程、日数をとって出かけたいが
まだスミイロと断定したわけでもない。
土曜日の午後から日曜日の15時まで約24時間だけ勝負すると決めた。
- 2012/10/29(月) 08:16:52|
- 紅星記と三種の神器
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ネットの中をのぞくと「オトメ」だ。
意外に小さい。
クビアカハナよりちょっと小ぶりだ。
視力の勝利だと思う。
視力は年齢を重ねて1.5に落ちたけどしばらくは2.0だった。
採れた株で待っていると、
あと2頭が花の中から顔を出した。

黒タイプも採れた。

オトメは人の気配に非常に敏感のようだ。
2頭目、3頭目を採る時もそっと近づいただけで、
花から落ちる寸前にあった。
すばやく採集しないと駄目のようだ。
ハイマツの枝は足元付近を地面いっぱいに広くはっているので、
近づく時に、はっている枝にちょっとでも触れると、振動で株全体が揺れて
オトメが花から落ちる可能性があるので注意されたい。
オトメは撮影の時苦労した。
じっと静止することが少ない、非常に神経質なカミキリだ。
それから驚いたのはベニカミキリが飛来したこと。
こんな高地に!。
オトメが採れて、これで地獄の御嶽山に来なくて済む。
ブヨ、小バエが集団で襲ってくる耳や顔は赤く腫れてしまう恐ろしい場所なのだ。
スミイロは北海道でリベンジと誓って未練なく帰路につこうと思った。
そこへ黒いカミキリらしい甲虫が飛んで来て
- 2012/10/26(金) 08:23:01|
- 紅星記と三種の神器
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7月18日最終日
オトメ採りに最後のアガキを行うことにした。
カミキリには先人の知恵が欠かせない。
ひとりで採集なんかできない。
何度も言う、そんなに甘くない。
今回も幸運がおとずれた。
フィールドへ行くと後ろから2名虫屋さんが来て声をかけられた。
オトメの話しをすると、それは普通種だ、簡単に採れる。
ここでも採れると、すぐそばのハイマツの花を指差した。

2名ともに同行されるのがいやらしい。
どうも噂のスミイロハナの楽勝ポイントを知られたくないのだろう。
二人が遠ざかるまで時間調整のため、付近のハイマツの花で待つ。
しかしこのような人気の多いところにオトメは来るはずはなく、
昨日の場所へ向かう。
二人から良いアドバイスをもらった。
花粉がなくなるので叩かない方が良い。
ルッキングがいいようだ。
一株ごとにじっくりと見て回ることにした。
花の状態はいいがオトメの気配はない。
10株ほど見回って、
ひとつのハイマツの花の前に座って待つことにした。
しかし一向に気配なし。
しびれをきらして他の株へ移ることにした。
飛んだ。
遠くにあるハイマツの花に何かが飛んできた。
急いでかけつけてネットに入れる。
- 2012/10/24(水) 10:24:01|
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2001年にはじめてオンタケを訪れて、
採集地ビギナーズラック効果で、
サハリンネキ(カラフトホソコバネ)に出会えたが、
スミイロハナカミキリ(スミイロ)には出会えなかった。
当然オトメハナカミキリ(オトメ)の採集方法も知らないでいた。
オトメは
ハイマツの花、田の原というキーワードを教わって
出撃することを決めた。
2005年7月17日
田の原はオンタケ7合目(標高2180m)に位置する。
ハイマツなどの針葉樹のジャングル地帯である。

突入することにした。
オトメの採集はハイマツの花が咲いていて、快晴であること。
2つの条件がそろえば採集できるという。
しかしオンタケはなかなか快晴にならない。
ずっと機会をうかがっていて今回条件がそろった。
これで採れなければ、あきらめる。
すべては縁と運次第。
ジャングル入ってみたが道がなく、迷子になりそうな雰囲気で、
ヘリグロアオとカラカネハナがいた。
カラカネハナカミキリはたくましい、
低地からこんな高地まで出勤している。
オトメには会えなかった。
午後からスキー場でスミイロ探しを行う。
クモマハナが2頭採れた。
2001年7月21日に同地でクモマは採れずパキタが採れた。
時期が問題のようで時期が早いと採れるようだ。
- 2012/10/20(土) 05:07:25|
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