
キクスイカミキリ
学名 Phytoecia(Phytoecia)rufiventris Gautier,1870
鈴木 孝夫さんからの写真と文です
2020年
5月1日流山で見かけたキクスイカミキリです。
犬の散歩中だったので、ポリ袋に入れて確保しましたが、植栽された菊についていました。
ヨモギに見かけることは殆どなくなり、植栽された菊や、
場所によってはセイタカアワダチソウなど、案外ストライクゾーンが広いみたいです。
7日に再び散歩で訪ねたところ、一面の菊の先端が萎れていて、多くのペアで賑わっていました。
============
写真募集!!
東京を含む関東のカミキリリスト(写真徐々に追加予定)============
- 2020/05/17(日) 15:41:07|
- 千葉県
-
-

槌田靖識さんに、案内していただきましたので
同氏の許可をいただき
以下のブログ内容を再掲載します。
http://nasaya-net.dota.jp/6464/inthefield/2012/20120408kebukatora.html ◆2012年4月8日 ケブカトラカミキリ いずこ
ケブカトラを狙って「カミキリ情報館」の池修さん、
それからTさんと私の三人で千葉へ.
ところが!
以前ケブカトラを採らせてもらった農家を訪ねてみると、
イヌマキの枝が…かなり伐採されている!
まだ残っている十数本(?)のイヌマキを見てみても、
枯れ枝がすべて払われている.
しばらく探してみたけれど、
かなり厳しいので他の場所を探してみることにした.
同じく前にケブカトラを採ったところに行ったものの、
食痕のある枝が2本あっただけ.
さらに何ヶ所か探し廻っていると、
ものすごい数の伐採枝が置かれている場所があった.
しかしながら・・・どの枝を見ても食痕がない.
それに…どうしたことか太い幹が見当たらない.
千葉県ではケブカトラ発生以来、
予算を取って積極的に駆除を行っているようで…
なにしろイヌマキは千葉県の木に指定されていて、
ケブカトラの被害は甚大なものがあった.
それでかなり手が入っているようだ.
お世話になっている農家の方にも、
市の職員と町役場からも駆除方法の説明に来たそうだ.
おそらく太い幹は他の場所に持って行って燻蒸されたのでは?
・・・と思われる.
それでか…食痕がいくらも見つからないし...
駆除がかなり進んでいる様子.
他を探すのは、さらに厳しいみたいなので、
結局最初の場所に戻った.
立木で怪しい幹をナタで削ったところ食痕を発見!
池修さんにあとをおまかせしたところ、
彼は丁寧に食痕を追って削っていき、見事に成虫を発見!
しかも大きい個体!!
さすがベテランだなぁと感服しました!!!
ほかにも同じ様な立木が何本かある.
しかし、太いのでチェーンソーでもないと割り出すのは不可能に近い.
そのうちこれらも切られてしまうかも知れないなぁ...
出たのは1頭だけだけれど、
写真撮影用というのが一番の目的だったので、
これで終了とした.

- 2012/04/17(火) 09:38:34|
- 千葉県
-
-
| コメント:0

千葉県のイヌマキはケブカトラカミキリに加害されて、
予算を取ってまで駆除にやっきになっている.
県の木になっているイヌマキが被害を受けているのだから、
それはそうだと思う.(T氏より)
過去にアオカミキリが大発生して
大駆除が行われたが
今回はケブカトラカミキリ
今回行って
ことごとくイヌマキの加害樹が
業者によって 切られていました。
びっくりする数で 驚きました。
===
平成20年度病害虫発生予察特殊報 第3号
平 成2 0 年1 1 月2 8 日
千葉県農林総合研究センター長
イヌマキを加害するケブカトラカミキリの発生について
1 発生経過
本年11月にイヌマキ栽培ほ場で,
衰弱木や枯損木が発生し,農林総合研究センター
に持ち込まれた被害枝からケブカトラカミキリ成虫が確認された。
また,樹皮下の被害状況からも本種が加害の原因であると推定された。
農林振興センターの協力により,
現地調査をしたところ,
被害は,植木畑や民家の生け垣で発生していることが確認された。
枯損木

生け垣の被害状況

2 学名,形態及び発生生態と防除対策
(1)学 名:Hirticlytus comosus
(2)和 名:ケブカトラカミキリ
(3)形 態
成虫の体長は10mm前後。
全体が白色ないし淡褐色の直立長毛で覆われている。
幼虫には足がなく,頭部は黄褐色,胸腹部は乳白色で扁平な形態をしている。
(4)生 態
本種は,日本特産の1属1種であり,
屋久島,種子島,九州,四国(南端)に分布し,
幼虫はナギやイヌマキの生木の樹皮下を不規則に食害する。
幼虫によって形成層が一周するように
加害されると食害部より上の部分が枯損する。
越冬は,蛹室内で羽化した成虫態で行い,
翌春4~5月に羽化脱出する。
羽化脱出した成虫はすぐに交尾し,産卵を開始する。
(5)識 別
幼虫は小さく虫糞を外部に排出しないため,
外見から被害を確認することは難しいが,
針葉の退色や部分的な枝枯れ,
写真のように樹幹部や枝に開いた直径3~4mm程度の成虫の脱出口

写真のように枯損木等における
樹皮下の不規則な食害痕の有無により識別できる。
(数年前の加害)


(6)防除対策
○発生地では,数年間をかけて樹木内の幼虫加害によって
衰弱木や枯損木が発生していると考えられる。
○被害木の移動によって生息域が拡大することが考えられる。
直径3㎝程度の苗木にも被害が発生するので,樹木の移動に際しては,
被害木が混入しないように十分注意する。
○強度の整枝剪定や植え傷みによって被害が発生しやすくなる。
また,他害虫の加害によっても樹勢が衰え,
ケブカトラカミキリの被害が発生しやすくなるので,
他害虫の発生にも注意し,樹木の健全性の維持に努める。
○樹皮下の幼虫被害を早期に発見し,
成虫の脱出期以前に伐採し,焼却処分する。
なお,焼却処分については,市町村と相談のうえ行う。
- 2012/04/13(金) 09:47:41|
- 千葉県
-
-
| コメント:0